会長挨拶

第31回日本熱傷学会関東地方会
筑波大学医学医療系 救急・集中治療医学
教授 井上 貴昭
この度、第31回日本熱傷学会関東地方会会長を拝命させていただきました筑波大学医学医療系救急・集中治療医学の井上貴昭(いのうえよしあき)です。大変伝統ある本会の会長を務めさせていただくこととなり、大変光栄に感じております。まだまだ新型コロナウィルス感染症が完全に制御された状況とは言いがたい折ではありますが、今回は3年ぶりに現地開催を計画しております。今回は茨城県つくば市にございます筑波大学構内で開催させていただきたいと思いますので是非ご参集いただければ幸甚に思います。
さて、今回のテーマですが、『熱いぜ!熱傷診療』とさせていただきました。近年熱傷の急性期治療は様々に革新的な進化が見られております。初期輸液療法の見直し、人工真皮の発達、培養皮膚の進歩、創傷被覆剤の発達、そして熱傷診療ガイドラインの改訂など、以前よりも増して熱傷診療は熱い状況にあると思われます。今回は、この革新的発達を続ける熱傷診療の進歩を熱く語っていただく機会として計画させていただきました。パネルディスカッションでは、『熱傷診療ガイドライン改訂1年:変化と進化と更なる発展』と称して、熱傷診療ガイドライン改訂後における熱傷診療の変化とbeyond the guidelineとなる次の発展について、初期評価、初期治療、集中治療、リハビリテーション、創閉鎖・再建手術、そして終末期の観点からも議論いただける機会を設けたいと思います。また熱傷診療に対する熱い思いを多職種・複数診療科の皆様にご講演いただく一般演題セッションもたっぷり時間を確保しております。多数のご演題応募をお願い申し上げます。
感染対策には万全の配慮を行いながら会場準備を進めております。都心からは約1時間の閑静な街・つくばに是非ともお越し下さい。
皆様のご参加を心待ちにしております。